赤ちゃんの食物アレルギーの症状は?いつも食べている離乳食が原因!?
離乳食を食べさせたら、赤ちゃんに赤い湿疹が出てきたんだけど・・・
これって、食物アレルギーなのかな?
どうしたらいいんだろう・・・?
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離乳食の後に、赤ちゃんに湿疹が出るとアレルギーではないかと心配になりますよね。
身近で、アレルギーの人がいないと、良くわからないものです。
私自身も、息子の食物アレルギーになるまで、ほとんと知識はありませんでした。
お子さんのアレルギーで不安な方の役に少しでも立てればと、アレルギーの症状と対処法についてまとめました。
代表的なアレルゲンとなる食べ物も、ご紹介いたします。
Contents
食物アレルギーの症状は?
Original update by:写真AC
では、早速、食物アレルギーの症状を見てみましょう。
そもそも、食物アレルギーとは・・・
「ある特定の食物を摂取したことによって引き起こされるアレルギー反応」
です。
では、そのアレルギー反応=症状は?
皮膚の症状 | カサカサ、発疹、かゆみ、じんましん、口唇が腫れる |
目の症状 | 目が赤い、目がかゆい、まぶたが腫れる |
呼吸器の症状 | ゼイゼイ、激しい咳、呼吸困難、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、喉の痒み、声が枯れる |
消化器の症状 | 腹痛、嘔吐、下痢、便秘 |
おおまかに分けると、このような表で表すことができますが、アレルギー症状は、その人の体の状態で個人差が大きい物です。
例えば、皮膚症状ですと、カサカサやポツポツは、頭や顔、頰、首に出ることが多いようですが、じんましんとなると、特定された場所ではなく、全身にランダムに出たり、全身に及ぶ場合もあります。
呼吸器系の症状ですと、乾いた咳が続く人もいれば、強く咳き込んでしまう人。
喘息の時に聞こえる「ヒューヒュー」という喘鳴が聞こえる場合があります。
いずれにせよ、普段と何かが違う、おかしいと思う時は、一つの症状だけを見るのではなく、全身の状態をよく観察することが重要です。
これらの症状は、どんな食べ物で出やすいのでしょうか?
知っておくことで、慌てずにすみます。
では、見てみましょう。
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食物アレルギーの原因となる食べ物は?
食物アレルギーに気を付けなければならい食べ物は?
まずは、食物アレルギーの仕組みをご紹介いたします。
簡単に言うと、安全な食べ物を、危険な異物だと間違えて判断してしまい、体から排除しようとするのです。
私たちヒトの体には、外から入ってきた異物やバイ菌を排除して、体を守ろうとする「免疫」というシステムが備わっています。
免疫システムは、異物と判断したものに対して「IgE抗体」を作ります。
「IgE抗体」は、異物が身体に入ると、かゆみや鼻水、下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。
食物アレルギーを持つお子さんは、食べ物に含まれるたんぱく質を十分に消化しきれずに、大きな分子のまま吸収してしまいます。
すると、IgE抗体が作られやすくなりアレルギー反応が出ます。
特に、小さな赤ちゃんは消化器官が未熟なために、たんぱく質を十分に消化できません。
それで、赤ちゃんの頃に食物アレルギーだったお子さんも、消化器官の成長とともに治ることがよくあるんです!
では、アレルギー反応が出やすい食品を見てみましょう。
食品表示法で、食物アレルギーを引き起こすことが明らかである食品のうち、特にアレルギー発症者数が多く、重症度が高いものを可能な限り表示するように推奨しています。
主には27品目あり、そのうちの7品目は表示を義務付けられています。
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
【表示が推奨されている20品目】
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるっみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
本当に身の回りに当たり前にあるものばかりですよね。
これらをすべて避けることはできません。
もし、アレルギーの反応が出たら、どうしたらいいの?
アレルギー反応が出たらどうする?
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食物アレルギーと思われる症状が出たら、まずはどうしたらいいのか?
まずは、落ち着いてお子さんの様子をよく観察してください。
ポイントは
- 何を食べたか?
- 食べてからどのくらいで出たか?
- どんな症状が、どのくらいの時間出たのか?
- どのくらいで治まったのか?
- お子さんの様子
!緊急性があるのはコチラの症状です !
いわゆる、アナフィラキシーショックというものです。
アレルギーの原因となる物を、食べたり触ったりしてから、突然、急激なスピードで症状が全身に及びます。
具体的な症状としては、皮膚症状・消化器症状・呼吸器症状などが2つ以上(複数)同時に現れることが特徴です。
例えば、
- 全身のじんましん+喘鳴
- 嘔吐を繰り返す+動悸
などです。
また、もっと症状が進行すると、血圧が低下し、脱力したり、失禁するようなショック症状を引き起こすことがあります。
これを、「アナフィラキシーショック」と言います。
- 呼吸が苦しそう
- 意識がない
- 嘔吐が繰り返される
- 顔面蒼白
というような場合は、すぐに対応しないと、命の危険がありますので、救急車を呼びましょう。
では、家で様子を見て良い場合を紹介します。
- 発疹や、じんましんのような、アレルギーが疑わしい症状があったら?
- 母乳だけなのに、アレルギーが疑わしい症状が出たら?
- ミルク育児なのにアレルギーのような症状が出たら?
- 両親のどちらかがアレルギー
症状がすぐに 治まるようであれば、様子見で構いません。
だいたいは、数分から数時間続きます。
長い場合は1日以上続くこともあります。
しかし、この間にどんどん症状が進行する場合がありますから、おかしいと思ったら全身をよく観察しておきましょう。
また、あまりに頻度が高い場合、何かがおかしいと感じた時、お子さんから「苦しい」「痛い」などの違和感がある訴えがあった場合は、お子さんの様子をメモに取って病院に行きましょう。
お母さんが食べたものが母乳を介して赤ちゃんの身体に入り、アレルギー反応が出ている場合があります。
その場合は、お母さん自身が何を食べたか、母乳を飲んでからどのくらいでどんな症状が出たか、メモにとって病院で相談しましょう。
ミルクにアレルギーがあることが疑わしい場合は、原因となるミルクを辞めて、アレルギー用のミルクにします。
しかし、アレルギー用のミルクには「医師や管理栄養士の指導に従う」と記載があります。
赤ちゃんにアレルギー用ミルクを飲ませる前に、必ず病院に行き、今後どのようにしていくかを相談しましょう。
ママかパパのどちらかにアレルギーがある場合は、赤ちゃんにもアレルギーが出やすくなります。
(必ず出るとは限りません。)
その場合は、1ヶ月検診の時に、「どういった症状が起きたら病院を受診すべきか」を、かかりつけ医に相談しておきましょう。
生後6カ月を過ぎると、血液検査でアレルギーの有無を調べてもらうこともできますよ。
いつも食べているのにアレルギー反応が出ることもある?!
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普段から食べているものでも、突然アレルギーになるって聞いたけど、本当かな?
結論から言うと、本当です。
突然、アレルギー症状を発症するケースはいくつかあります。
- その日の体調によって発症する
- 調理の仕方によって発症する
- 実は軽いアレルギー反応が起こっていた
なんらかの理由で、体の抵抗力や、免疫力が一時的に下がっている時にだけ発症しやすくなるケースです。
【子供のケース】
「今まで大丈夫だったのに、発熱中にいつものふりかけでご飯を食べさせたら湿疹が出た。発熱が治まったら、同じふりかけでもなんの症状も出ませんでした。」
【大人のケース】
「普段は大丈夫なのに、生理中に山芋を食べると口腔内が腫れてしまう。」
火を通すと、アレルギーの原因となるたんぱく質が変性し、アレルギーを起こしにくくなります。
離乳食など「たまごは固ゆでから」などと言われるのはこのためです。
【子供のケース】
「たまごふりかけやたまごボーロは大丈夫だったのに、たまご粥で突然症状が出て、救急車を呼んだ。半熟なのがいけなかったようです。」
【大人のケース】
「生のエビだとアレルギー症状が出ますが、火を通せば大丈夫です。」
症状が軽いと、数分から数時間で治まってしまうので、それがアレルギーと気づかない場合があります。
また、赤ちゃんの場合ですと、大人のように、言葉に出せないから気づきにくいというケースもあります。
繰り返したり、症状が強くなる場合は、一度アレルギーを疑ってみましょう。
【子供のケース】
「生後3ヶ月くらいに度々発疹が出るようになった。乳児湿疹と思っていたが、血液検査で牛乳・小麦・卵にアレルギーがあることがわあkった。母乳を介してアレルゲンが伝わってしまっていたようです。」
【大人のケース】
「キウイフルーツを食べるといつも口の中がピリピリしていたが、そういう食べ物だと思っていた。その後、血液検査でキウイにアレルギーがあることがわかった。」
「アレルギーバケツ理論」
「アレルギーのコップ」
こんな言葉を聞いたことはありますか?
人には、アレルギーの入れ物(バケツないしコップのような容器)があります。
毎日同じものを食べたり、毎日花粉をあびるなどの行為によって、そこにアレルギー原因物質がたまっていきます。
すると、コップがアレルギー物質であふれます。
その時に、突然アレルギーが発症するという説です。
実は、こちらは、間違っているそうです(笑)
しかし、この説は、「突然発症する」というアレルギーの謎を比喩的表現でうまく説明しているのです。
なぜかというと、アレルギーには「境目」「ボーダー」という考え方があります。
これは、「アレルギーの素質を持っていても発症しない人、もしくはその期間がある」という考えです。
血液検査をすると、検査には反応するのに、肝心な症状が出ない、、、
こういった人は、実は多くいるのです。
一方で、「去年は大丈夫だったのに、今年花粉症デビューした。」という人は多くいますよね。
このことに関連しています。
しかし、アレルギー発症のスイッチが、いつどこでオンになるのかは、実はまだわかっていないとのこと。
アレルギーは、まだまだ謎の多い分野なのだそうです。
ちなみに、うちの上の子は、幼少時の血液検査の結果、ハウスダストに高い数値がでましたが、症状は全くなし。
先生に「こういう子は、思春期になったら急に喘息になる子が多いから気をつけておいてね。」と言われました。
案の定、小学校高学年で、先生の予想通り、喘息を発症してしまいました。(;´Д`)
状況が変わったからと、再度血液検査をすると、なんと今度はキウイフルーツに強い反応が出ました。
桃を食べても、口の中が痒くなってしまいます。
もちろん、今まで食べていた食品です><
これこそ、もともとアレルギーの素質があった、いわゆる「ボーダー」の状態だったのだと思います。
では、お子さんが急に食物アレルギーになってしまった人の実際の声を聞いてみましょう。
(このように、昨日まで大丈夫だったのに今日ダメになったというのは実際起こり得ることです。)
「生後7ヶ月くらいまで順調だったのに、離乳食を食べ始めると顔をこすって泣き出すようになった。同じことが続くのでおかしいと思い身体を見てみたら発疹が出ていた。離乳食の初期にも食べていたものだったのに。。。」
(これこそ、食べていたのに突然に>< このように頻度が高い場合はアレルギーを疑ってみましょう。)
「1歳で卵がゆを食べた後に顔が腫れて救急車を呼びました。卵アレルギーとのことでしたが、それまで卵ボーロや卵入りふりかけは普通に食べていたのに、、、。半熟なのがいけなかったようです。」
(なるほど!火をしっかり通すか通さないかにも違いがあるのですね。)
「2歳の時、ふりかけご飯で口の周りがボツボツに!小魚がいけないと思ったが、ふりかけに入っているゴマが原因でした。」
(ふりかけは、卵、おかかや小魚など、中に色々なものが入っているから特定するのが難しいんです。気をつけましょう。)
次は、大きくなってからのアレルギーを発症した人の体験談です。
(大根おろしで具合が悪くなるという意見が最も多かったです!)
「20歳過ぎに、突然りんごで発症。その後次々と、桃、キウイ、さくらんぼがダメに。」
(果物、特に桃とキウイの意見も多いです!)
まとめ
いかがでしたか?
食物アレルギーについてご理解いただけましたでしょうか?
アレルギー食品は、食品表示法で義務付けられている、または表示が推奨されている27品目がありました。
アレルギー症状は、発疹などの皮膚疾患から、声枯れや呼吸が苦しくなる呼吸器系、嘔吐と下痢と様々です。
アレルギー症状が軽ければ様子を見て良いですが、度々症状が出たり、どんどん症状が進行したり、呼吸が苦しそうな場合はすぐに病院に行きましょう。
ショック状態になった場合は、迷わず119番してくださいね!
今まで大丈夫だった食品にアレルギーの症状が突然出るのも、起こり得ることです。
心配な人や、過去に疑わしいことがあった人は、一度病院にいって検査をしてもらい、アレルギーの状態を把握しておきましょう(^^)
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